社会福祉法人 玉医会「たまきな荘」は、昭和47年に全国に先がけた身体障害者療護施設として、
玉名郡市医師会のバックアップを受けて運営にあたる、医療と福祉を融合させた全国的にも珍しい施設として誕生しました。
地域に開かれた利用者本位の福祉拠点であるために、ニーズに向きあい、さまざまな事業所展開を行ってきました。
どの事業所も、これまで40数年間かけ、その時、その時の現状を把握し、地域のニーズを汲み取り、
「今、必要と求められている」または、「今後必要とされていくだろう」と思われる事業を、ひとつひとつ実現してきました。
実現することで、そこに喜ぶ人の存在が必ずある。
それが、私たちの励みでもありました。
現在、地域にはまだない、潜在ニーズを受けとめた、
新しい展開についても、2018(平成30)年の夏に向けて準備を進めています。
これまで医療と福祉の間に線引きをせずに取り組んできたことから、一歩進んで、制度にとらわれずあらゆる立場の人々が、
ゆるやかな関わりを持てる場づくりをめざしています。ひと言で表現するならば、「ケアコミュニティ」という考え方です。
障害を持っている方も、お年寄りも、お子様も、そのご家族も、支援に関わりたい人も、ご近所に住んでいる人も、
何かしら関心を持ち、気軽に訪れることができる場です。これまでの概念にとらわれない、新しい場ですが、
ひとつひとつ私たちが積み重ねてきた、スモールステップの集大成の一つのかたちといえるものです。