社会福祉法人 玉医会 たまきな荘 採用サイト

利用者さまから、話しかけられるとき

福祉の分野での管理栄養士の役割は、利用者様の長期的な栄養ケア。

福祉施設での管理栄養士の役割は、利用者様一人ひとりの栄養計画を立てること。利用者様ご本人に直接聞き取りをしたり、施設の看護師やドクターと相談したり、長期的な視点とその時その時の利用者様の健康状態に合わせたケアを考え合わせ、体重の増減、血液検査などを考慮に入れた栄養計画が必要となります。

「たまきな荘」に入職する前は、病院の厨房に勤務していましたが、福祉施設とはいえ、ここでの業務は医療的ケアに近いと感じています。栄養計画を立てるにあたり、とても重要なのが“聞き取る技術”。利用者様の食事の時間は、食堂や居室をまわり、時には食事介助をしながら、一人ひとりの様子を見て、話をお聞きするように心掛けています。

入職してすぐは、コミュニケーションがうまく取れないことも多く、何を必要とされているのか、どんなことを訴えたいのか、理解できないことも多かったのですが、毎日のように顔を合わせて、話をしていると、ちょっとした仕草や表情で、少しずつ伝えたいことを受け取ることができるようになりました。

また、私のことを“栄養士さん”として「この人にはこんなことを訴えればいいんだ」と理解してもらった時は嬉しかったですね。“聞き取る技術”は利用者様だけでなく、看護師や生活支援員、相談員など、連携する他業種の職員とのやりとりにおいても重要です。職員が一丸となって、利用者様の生活をサポートするために、密なコミュニケーションは欠かせません。

産休、育休、施設内の保育所と、結婚後も働きやすい職場環境。

仕事のやりがいは、ちょっとしたことで感じることが多いものです。例えば、少し太りぎみの利用者様がいたら、健康的に痩せられるように栄養計画を立て、少しずつ痩せていく過程を見ると「よしっ」と思います(笑)食欲がなくなっていた方が、食事を改善することで食べられるようになると、食の力を実感することもあります。

福祉の分野では、管理栄養士が少ない、と聞いています。病院では短期入院の患者様に対するものですが、福祉の分野では日々のこととして長期的なケアが実現できる、という点で管理栄養士が活躍できる現場だと思います。

私自身、結婚を機に熊本に引っ越してきたことがきっかけで「たまきな荘」に入職しました。入職しようと思った理由が、産休や育休制度とともに、施設の敷地内に職員用の保育所が併設されているところに魅力を感じました。管理栄養士の技術や知識を活かす仕事をめざしている人には、福祉の分野もひとつ視野に入れていいかと思います。そのためには、私自身、実際に入ってみてわかったことが多かったので、ボランティアでも、施設見学でも、アルバイトでも、どんな方法でもいいので、一度福祉の分野を見てほしい、と思います。

私の小さな喜びは…

利用者さまから、
話しかけられるとき

入職当初はあいさつ程度しかできなかった方たちから、
食事の感想や、体重の変化など、利用者様から話しかけられる時に喜びを感じます。
私のことを、“栄養士さん”として認識してもらえている、と思える瞬間です。